ルーマニア

ハンガリーのプタペストからルーマニアの首都ブカレストへ夜行列車で行く。 途中、ボックス席で一緒になったハンガリープログラマーをしているルーマニア人と話すが、私のコミュニケーション能力ではいかんせん簡単な話題に終始してしまって掘り下げた話しができないのがいつも不満だった。

治安

被害にあってはいませんが、よくない噂を聞きます。

・コートをナイフで切られて財布を取られる ・駅の窓口でチケット購入中に背負っているバックパックを勝手に漁られる ・白タクにぼったくられる

ブカレスト

首都の駅とは思えないぐらい寂れている 東南アジアの駅の方がよっぽど立派。 降りた時にあまりの建物の疲弊感に間違えて下車したのかと焦った。

駅を降りるとタクシーの運転手が声をかけてきて宿まで5ユーロで行ってくれるというので乗り込んだ。この距離を5ユーロならばと思ったがホテルに着くと白タクで50ユーロ請求された。 運転手はごつい感じで強そうだったが 「フザケンナ、てめー降りろ」 ときれていたら5ユーロでいいと言われそれだけ払って宿の受付に行く。 ぼったくらないでぼったくってしまった。 ドミトリーが空いているのを確認し部屋に通されると 「クラブで朝帰りしている客が今寝てるから静かにして」 と言われベッドには二人女性と男性がお昼なのに寝ている姿があった。

街を散策すると公園で、中年男性が腹筋やらダッシュしていたりして体を鍛えている 共産主義の名残でサッカーなどの娯楽性の高い遊びはできないからこんなダサい鍛え方をしているんだと思う。

東欧映画で出てくる集合住宅。ダサいのもそうだが、みているだけで気分が滅入る。 この時ほどデザイン性の重要性を感じたことはなかった。

国民の館

元独裁者の家。これだけ豪華絢爛。他の建築と違いがありすぎて違和感しかない。

市場

物売りから 「バカバカバカ」 と声をかけられるが日本語ではなく、チーズのことを指しているらしい。 そんな現地の言葉はしらんよ。

ワインが量り売りしているので、飲み終わった1.5Lのペットボトルに1.5ユーロ分入れてもらったら、300mlぐらい入れてくれた。 白ワインだったが糖度が高く初心者向け。 (今の私だったら甘すぎて飲めないと思う)

宿

ファンキー・チキン・ホステル

夜遊びしている人ばかりで昼間はみんな寝ているのが印象的な宿。 男女一緒のドミトリーしかありません。

駅から結構歩くのでタクシー、バスを使う必要あり。

ブラショフ

ドラキュラ伝説ゆかりの地。 街を歩いていると日本人中年男性に話しかけられて一緒に回ることになった。 個人事業主らしく、中小企業診断士の資格を最近取得してそれを使って仕事をしているらしい。

ブラン城

ドラキュラの居城のモデル。中にレストランも併設されており、日本人女性二人組が食事をしていたのを、私と一緒にいた中年男性が話しかけるも、微妙な雰囲気に。 まぁ、おしゃれなお城で食事しているのに、バックパッカースタイルの小汚い男から話しかけられても嬉しくないですよね。

この男性、ブカレストの治安の悪さを聞いて、駅の目の前にあるイビスのホテルに泊まったそうです。ちょっとビビりすぎだろと思いますが、これぐらいの慎重さは持ち合わせるべきかなと思います。

シギシュアラ

中世の街並みが残されているため街がユネスコ世界遺産に指定されている。 まずは、宿の確保と2件あるユースホステルを尋ねるが満室。 それを知ってか子供がホームステイさせてやると話しかけてきた。 行ってみると老夫婦の家に案内される。 夫は足が悪いらしくずっと車椅子に座って、奥さんがルーマニア語

「昔、子供が使っていた部屋だから」 「冷蔵庫のものは勝手に食べてはだめだ」

と教えてくれたのだと思う。値段はドミトリーと変わらないがホームステイは始めてだったので泊まることにした。

荷物を置いて街の散策。 首都ブラレストのようなダサい共産主義的な建築物はなく、 石畳と古い建物は世界遺産にしていされているだけはある。 時間のない人は、ブカレストを飛ばしてここにくたほうがよいだろう。

ホームステイのほうはというと、老夫婦は一日中TVを見ている。 こちらもルーマニア語がわからないので別段コミュニケーションをとったわけではないが、TVだけ見てるってどこの人も似たようなもんだな。 現地の住居、生活を垣間見れたのはよかったと思う。