イギリス

個人旅行は半年前のインド(2週間)を入れて2回目である。 それにも懲りずイギリスへ英語力ゼロで個人旅行をしてみたが今考えると無謀だったかなと思う。英語力はいらないという旅人もいるがあまりにも英語ができなさすぎた。

ブリティッシュエアウェイズに乗っていたとき、隣の席に座っていた若い白人女性は スプライトを飲み続けていて、なくなる度に添乗員に持ってきてもらっていた。 たぶん、5本は飲んでいたように見える。 そんなに飲んでいろんな意味で大丈夫なのだろうか?

ロンドン・ヒースロー空港に17時ごろに着く。 入国審査で 「何しにきたのか?」聞かれたので 「sight seeing」と下手な英語で答える。 どうやら伝わったようで入国できた。

空港内で両替所を探していると日本人女性のキャッシャーがいた。 たぶん、ワーキングホリデーだと思うが話しかけると親切にも 外にある両替所のほうがレートがいいことを教えてくれる。

その当時1ポンド200円以上したため1万円を両替すると貧しくなったような感覚に陥り愕然とした。

空港から地下鉄で宿に向かう。なれない個人旅行のため地下鉄を乗っている間は不安でしょうがなかった。 となりに座っていた中年女性にガイドブックを見せて 「今日ここに泊まるんだけど、治安はどうなの?」ときくと 「大丈夫よ」と答えてもらう。

ガイドブックに書いてある宿に着く。 レセプションに行くと、どうも長期滞在者専用のため宿泊できない旨を伝えられた。 レセプターの中年男性が気を利かせてくれて電話で他の宿の予約をしてくれた。 フロアーにいた白人男性が 「お前は日本人か?ここに日本人女性がいるから呼んでこようか? 女だよ、女?英語わかる?」 と胸の前に半円を描くようにおっぱいの仕草をして日本人女性がいることを伝えてくれた。

現れたのは20代日本人女性。 どんな顔かは忘れたが黒い靴下にワラジっぽいサンダルを履いていたことだけ覚えている。直接聞いていないから推測になるがワーホリなのだと思う。

レセプションがその娘に 「こいつ英語できないからこの宿まで連れて行ってやってくれよ」 と頼まれ嫌そうなそぶりを見せながらも 断れないのか予約してもらった宿まで連れて行ってもらうことになった。

道すがら話をしていると 「その英語力だと騙されるよ」 と心配される。

「よくその英語力で一人で来たな」 と口には出さないけれども、そう言いたかったのだと思う。 呆れられてたんだろうな。

予約した宿に着き、その娘がレセプターに英語で少し話して 「ここだから。じゃぁね」と足早にきた道を戻っていった。 これだけ英語ができない日本人に興味なんてないのだろう。 私があの娘の立場でもそうする。 でも本当に助かりました。 そういえばテンパっていて彼女の電車代を払わなかったけれども大丈夫だったのだろうか? 定期だったらいいんだけれども。

次の日、ガイドブック片手に一日中ロンドンの街を歩き回る。 タクシー、バスなどを使えば効率よく回れるのだろうが乗り方がわからない。 あと、基本ケチなのでこの手のサービスにお金を払えないのは今も変わらない。 「ここからこうゆうルートで回ってきたんだ」 宿であった外国人旅行者と説明したらびっくりされました。 「バス、タクシー使えよ」って。

テムズ川

川沿いを歩いていると旅行中のパキスタン人男性と一緒になる。 どうもこの人もバス代をケチって歩いて観光しているようだ。

金銭的余裕があれば、船に乗って観光になるのでしょうがお互いケチなのでひたすら歩いて街の観光名所を回っていました。 街の景色はあまり覚えていないけれど、こうゆうどうでもいい出会いとか覚えているのが記憶の不思議なところです。

大英博物館

入場無料。過去に植民地支配した国から略奪した美術品を平気で展示している神経は日本人にとってちょっとうらやましいです。 ゆっくり見たら1日では回りきれない展示品の数ですが、興味のない人は適当に見ても2時かもあれば大丈夫。もし、今行ったら1日中いる自信があります。

ハイドパーク&リージェントパーク

ロンドンの中心に位置する広大な敷地の公園。 見渡す限り芝生の敷地が続いている。 とはいえ日本の皇居も似たようなものか。

ミュージカル

ロンドンの街を歩いていて出会った大学生男子2人組が 「ミュージカルが安いんでそれしか観てないです」 その当時、舞台に全く興味がなかったのでそんな楽しみ方があるのかと私とは違う文化のひとなんだろうなと、不思議な感じで聞いていました。 調べてみるとチケットは3、000円くらいからあります。 結局、観に行かなかったけれども、あの年でしかも男性が舞台に興味あるなんていったいどんな家庭で育ったんでしょうか?

食事

物価の高さにビビり、宿の朝食を大量に食べていました。 ビュッフェではなかったのですが、飲み物はいくらでも飲めたので 日本ではめずらしいチョコレートジュースを飲みまくっていました。 とりあえず糖質だけ取っていれば生きていけることは 漫画「寄生獣」のミギーが教えてくれました。 あと、なぜか他の宿泊客から、 「このりんごあげる」 と色々食べ物を恵んでくれます。そんなに物欲しそうな雰囲気を醸し出しているのでしょうか?

昼、夜はどうしていたかというと、イスラム系のスーパーが安かったので そこで、りんご、パンを購入してしのいでいました。 ヨーロッパで食費を抑えたかったらとりあえず「りんご」です。

イギリスの名物フィッシュ&チップス(2000円)はあまりの値段の高さに食べる気になりませんでした。というかあんな汚い格好でレストランに入る勇気がでなかった。 汚い格好をしていればスリに狙われないと思ってボロボロのダウンジャケットをきてきましたが逆に悪目立ちするので、普通の格好のほうが目立たなくていいです。

広告

ヒースロー空港に降り立ち、メトロで宿まで行く途中に気になったのが、 駅構内に貼ってあるポスターのセンスの良さ。 どれもこれもかっこよくて見入ってしまいました。 日本にあるようなお笑い芸人を使用した奇抜なダサい広告は見当たりませんでした。

ファッション

気がついたらイギリスの服を買っていることが多いです。 エドワードグリーン、ルイスレザー、ジョージコックス マッキントッシュ、ヴィヴィアンウェストウッド、グローブトロッター・・・

日本で買うと輸送費、関税、などがかかって値段が高くなりますが、 現地で買うとかなり安かったりするので欲しいものがあれば購入してしまいましょう。

地下鉄

路線図をみるとちょっと複雑なイメージがありますが、実際はシンプルですぐになれます。日本の地下鉄と比べたら楽勝です。 それにしても外国人は日本のあの複雑怪奇な日本の地下鉄の構造を理解できるんですかね?

ワーキングホリデー

私はイギリスでワーキングホリデーをしたことがないのですが、経験者に話を聞くとあまり良いところではないようです。理由としては

・お金がたまらない(減り続けるらしい) ・楽しくない(人種差別とか色々あるのかな) ・仕事が日本食レストランぐらいしかない(農家とか現地と一緒に仕事できる環境ではないっぽい)

オーストラリアなどは結構な割合でワーキングホリデービザの1年間、延長する申請を出しますが、イギリスではそうゆうことをする人には会ったことがありません。