フィジー

会社を辞めてからヨーロッパ3ヶ月、東南アジア3ヶ月、フィリピン1ヶ月、個人旅行してきたが英語力が想定したよりも低くこの状態でオーストラリアへワーキングホリデーに参加するのに不安を覚える。 そこで英語力を上げるために思いついたのが語学留学だ

語学留学

語学学校に行こうと思って調べていたらフィジーに行き当たる。 理由は値段が安いこと。 フィリピンが良いようだが、すでに旅行でいったことがあるためまた行くのかという感覚は否めない。

ホームステイ+語学学校の3ヶ月コース を申し込む。全て込み込みで50万ぐらいだと記憶しているがクレジットカードの限度額を超えておりカード会社に頼んで1日だけ限度額をあげてもらった。

フィジーへは日本からの直行便がある。 春休みということもあり飛行機には語学学校に行くと思われる日本人で溢れている。 フィジーのナンディー空港について入国審査が終わり語学学校のバスを待っていて 気がついたことが、女性が圧倒的に多い。 語学に興味があるのだろう。

バスに乗り学校に到着すると世界中でホームステイをしてきたという男性による説明が行われる。 「自称世界でもっともホームステイをした男」 説明の最中、質疑応答で 「この中でホームステイしたことがある人?ちなみにどこの国で?」 と質問されたので、 「ルーマニア」 と答えた。 この発言でみんなに顔を覚えられてしまったのだと思う。

その後、教師による英語での面接が行われクラス分けされる。 なぜか、一番下のクラスに振り分けられた。

その後、バスに乗ってホームステイ先へ移動。

ホームステイ先は、シングルマザーの家庭で息子が二人。 軽く自己紹介をして家の説明をしてもらう。 冷蔵庫にミネラルウォーターがあるからと言われるが、「水道水でいいから」と断る。

次の日、家から学校へは一般人が使うバスを利用していく。 初めて使うので緊張するが、周りに語学学校に通う日本人がいるのでどこで降りるのかは簡単にわかる。

長文読解の授業

一番下のクラスだがレベルが合わなければ一週間以内に申し出ればクラス替えしてもらえるらしい。しかし、初めての英語による授業。慣れていないため一番したのクラスでも教師の英語がわからなかったりして問題ないと間違った判断を下してしまったため、後で後悔することになる。

ゲームを交えたカンバセーションの授業

これがつまらない。 一番したのクラスなので単語力があまりにも不足しており会話にならず 「oh!」「yes」 と単語でしか会話していない。

英単語でしりとりもひどい。周りの生徒のレベルが低いので簡単な単語しかでてこない。 これは時間の無駄だ、と気がつくのにお試し期間の一週間が過ぎてしまった。 昇級試験の来月までここで我慢することになる。

それにしても日本人が立ち上げた学校だけあって日本人ばかりだ。 クラスに韓国人男性が1人いるたので、トーイックの点数を聞いて見たら 400点代だそうだ。大したことないな。

お昼

いつも購買のサモサを一個購入するか、 道を渡って歩いたところにある軽食屋でポテトフライを購入する。 語学学校が終わっても私の旅は続くので無駄遣いは控えなければならない。 ちなみに他の生徒は放課後はみんなでバーでたむろしたり、週末はリゾートアイランドだ。

睡眠時間10時間

学校に行くと英語のみ使う生活になる。そのため脳みそのエネルギー消費が激しく1日10時間の睡眠を欲するようになってしまった。 仕事でも新しい部署で慣れないことをすると睡眠時間を欲するようになるがまさかここまで疲れるとは想像もしなかった。

さてこの学校、なんども言いますが日本人ばかりです。 英語を本気で勉強しようと思っている人にはよくない環境に思われますが、 他の語学学校に行っても日本人は必ずいて結局日本人とつるむことになるので実はあまりかわらないというのが私の意見です。

で、私はどうゆうポジションを取っていたかと言いますと 英語力向上を目標にすべての労力をささげるため、 日本人と話すときも日本語を話さず、仲良くもせず 冷たい態度を取っていました。 そのため、この学校ではかなりの有名人に・・・。

どれぐらい有名かというと、毎週新入生が入ってきますが、私と同じクラスになると次の日にはクラス替えを申し出て私のいるクラスだけ人が一向に増えないという事態が発生。 いや、同じクラスだったみんな本当にごめん(汗。

ホストファミリーと合わないと相談される

ホストマザーの娘がすぐ近くに住んでいるのだが、そこに日本人女性がホームステイにくるらしい。フィジー生活は私の方がちょびっと長いので色々と説明してほしいと頼まれた。そもそも私、学校で好かれていないから仲良くしているのがバレると色々と問題ありそうだけれどどうしよう。

専門学校を卒業したばかりの20歳の女の子。 英語力は全然ないが、クラスは下から4番目に配属される。 (私は下から2番目だが、もちろんこの子よりも英語力は上だ!) 本人は全然ついていけないと言って嘆いていたのでレベルを1段階下げてもらうがそれでもしんどそうだ。

彼女のホストファミリーもシングルマザーで(フィジーはシングルマザーばかりですか?) 母、娘二人。上の娘は高校生で勉強もできるため、英語のできない彼女に不満であまり会話してくれないようだ。

そのことで嫌われていると感じているらしく、ホームステイをやめてホテル住まいしたいと相談される。 う〜ん、気にしすぎかな。もしそうだとしてもそれはそれでいいのでは? というのが私の意見。

電気を止められる

学校から帰ってくると家のあかりがついていない。 夜はろうそくをつけて生活することになった。 理由を聞くと、なんと電気代が払えなくって停められたそうだ。

このファミリーはシングルマザーのため貧しく、 収入源はママのスーパーでのバイトのみ。 それで息子二人の面倒を見ているのだ。 では普段の食生活はというと、夜はクッキーと紅茶だけ。 でも私が来てからは日本の留学斡旋会社からお金をもらっているので 朝はウィートビックス(シリアル)と牛乳。夜はカレー

と普通の食事を提供してくれていた。 それだけならば問題なかったのだが、ホームステイをやるにあたり条件があり、 シャワーで温水がでること。 この改装工事でもらったお金をほとんど使い果たしてしまったらしい。 ここの住民はみんな留学生の「受入れ金」を期待しているのだ。

スラック(余裕)のないママは、テンパってしまって私が土日リゾートアイランドに遊びに行かないからその分、食費がかさんで大変だ、と文句を言ってきた。

そうなんです。ここフィジーはリゾートとして有名で、他の語学留学生はみんな土日はアイランドに遊びに行くのです。 私はというと部屋で一日中、英語の参考書でお勉強。ホストファミリーから心配されるほど勉強していました。

で、お金の問題はどうなったかと言いますと、親戚に頼んでお金を貸してもらったそうです。

韓国人って精神弱くない?

会話形式の授業で一緒の韓国人女性のミン。 全然英語で会話しない。 英語力がないのもあるが、恥ずかしがり屋で人前で会話することができないらしい。 そのうちこの授業を休むようになってしまった。 なんのために学校に来ているのだろうか・・・。

この後、私はオーストラリアにワーキングホリデーに行くのだが、ブリスベンのスーパーで偶然、彼女と再開する。 彼女はオーストラリアの語学学校に通っていたが辞めて今はなにもしていないそうだ。 私がこれから農家で仕事にいくことを話すと

「私も行きたい!、学校を途中で辞めて返金されたお金でノートPCを買ったからいつでもメール確認できるから、詳しいこと教えて」 「自分で調べれば仕事なんて見つかるけど今まで何やってたの?」 「調べ方がわからないからいつもシェアハウスにいる。あと1ヶ月後に、フィジーにいる彼氏がオーストラリアに来るからそのとき一緒に授業を受ける予定なの。」

なぜこんなに誰かに依存しないとなにもできないんだろうか、

現在、彼女はニュージーランドで現地の白人男性と結婚して子供もいます。 なぜ彼女みたいなのが幸せになるんだ・・・。

ホストファミリー

ママ:アリス 長男:忘れた 次男:ザック

ママはフィジアンではなくサモア出身で。 白人男性と結婚するも離婚。 教育を受けていないようで論理的な話をすると全く話が噛み合わなくてこまった。 というか一般人はロジカルシンキングができないことにこの時、気づいていなかった。

長男はちょっと変わっており某クリスチャンだったが、高校生の頃にバプティズムに改修したと話してくれた。 ナイーブな感じで私に嫌われたと思ったのか、近所の長女の家に移り住んでいる。

ザックは、ノーティーボーイと言われてるように、お調子者だが勉強が嫌いでいつも家ではゲームをしている。後で知ったが私がいなくなってから学校に行かなくなってしまったようだ。

このホストファミリーのいいところは英語しか英語しか話せないこと。貧しくてトラブルになったけれども、英語環境という意味ではラッキーでした。

いつも最初は嫌われる

どうも海外というだけで日本人と仲良くする気が削がれる。 無意識で日本人とつるむことに意味はないと思っているのだ。 そんな考えから日本人から話しかけられても無愛想な態度を取ってしまう。 もう一度、語学学校に入学しても同じことをする。 そんな感じだから、あるとき、タバコを吸うことについてディスカッションをしていたら タバコ嫌いのため結構強い口調で喫煙者批判をしてしまった。 次の日から、喫煙者の女の子は私を避けてクラスを変更してしまった。

そしていつの間にか教師と一対一になってしまったが、それもつかの間。 その教師もいなくなってしまった。 その後、私がどうしたかというと実は覚えていない。 隣のクラスにいったんだっけか?

こんな感じで生活していたのでホストマザーが私のことを日本人に聞いたら 「えっ、あいつと一緒に住んでるの?あいつ、やばいよ、学校で友達いないし」 というようなことを言われたらしく、友達が何人いるんだとしつこく聞かれた。

とはいえ、そのうち、英語の勉強をひたすらしている姿を見て感銘を受けたのか次第に私のファンが増えてきた。まぁ、これもいつものことだ。 学校の最終日では、オーストラリアは寒いだろうからと、防寒着をプレゼントしてもらった。 ホストファミリーにこの事をいうと、 「なぜ友達のいない嫌われ者がみんなからプレゼントをもらえるんだ?」 と不思議な顔をしていた。さすがに外国人でもそのことは口に出さなかったけれど。

高齢者たち

定年退職した方達がそれなりにいる。 6大学を卒業しているおじいさんは、不思議なことに英語力が全然ない。 忘れてしまったのだろう

日本で農業をしていたという男性は、フィジーで農業をするつもりできたらしいが、土地が確保できないと嘆いていた。

校外学習

学校で校外学習がありバスでどこかに行くようだ。 上記で散々人間関係を構築できない旨を記載し続けたが 私は集団行動が苦手なので行きたくないというと、同じクラスの女性二人も行かないと言い出した。 一人はお金をあまり使いたくないという理由だった気がするが思い出せない。 私たちの担任が一人でも生徒がいかないとなると担任も付随しなくてはならないらしく 不機嫌になっているのが傍目からみてわかる。 その後、インド人中年女性が学校に残って私たちの面倒を見てくれることになったのでことなきを得たが、今思うと旅行なので行っても良かったかなと思う

男女関係

語学学校でよく発生する恋愛問題。 まぁ、みんなくっつくくっつく。 中年女性もなぜか海外にいるということで開放感があるのか久しく感じていない感情に直面(恋とか)して面食らっているようだ。

で、私はというとそんな浮いた話はあるわけもなく、3ヶ月間を過ごしました。

文化祭

また苦手なイベントが発生。 この日は案の定、早退した。DJが音楽を流していたりしてそれなりにおもしろかったのだろうが、どういう風に楽しめばいいのかわからない。 そんなにみんなと仲がいいわけでもないし。

オーストラリアへ

語学学校の後、そのままオーストラリアへ。 半年ほど農作業をしてお金を稼ぎ、一度、日本に戻ることになった。 戻る前にフィジーに立ち寄り、語学学校に行くと私の名前を呼ぶ声が聞こえた。 何百人という生徒がここにやってきては消えて行ったはずなにの、なぜ私の名前を覚えているのか聞いてみると、オーストラリアにいたときにメールのやりとりしていた日本人女性が私の話を授業中によくしていたらしい。

「その子の名前は?」と聞くが覚えてないと言われる。 まぁ、協調性がなくて問題児だったのでそれも理由の一つだと思う。

一緒のクラスだったマキは1年の滞在予定だったはずだからまだフィジーにいるはずと思い、その子に会いに行く。 ホームステイ先は、当時彼女からなんとなく聞いていたので行ってみると もう日本に帰国したそうだ。 そうか、満期をまたずして帰国したか。 まぁ、語学学校なんて3ヶ月もいれば飽きてしまうので 帰りたくなる気もわからないでもない。 英語ができるような気もしないので虚無感に苛まれるのだろう。

総括

語学学校は2ヶ月で飽きます。やるならばTOICE対策など具体的なカリキュラムのある学校に行きましょう。 まったく英語ができない人がきていますが、意味がありません。 とりあえず英単語3000は覚えろ。 フィジーはインド系、フィジアン系の2系統に別れるがどちらも家では、英語以外の母国語を話す。

スバ

フィジーの首都。 語学学校の男の子がどうしても一緒に行きたい言っていてこちらは一人で行きたかったが根負けした。実際、ゼンゼン面白くない。 帰りのバスでは喧嘩したのか一言も話をしなかった。あいかわらず子供みたいなことをする私。

ラキラキアイランド

フィジーの過ごし方は無人島へ遊びに行くのが正しい過ごし方。 行きの船で現地人男性が白人女性を口説いていたんか何かしていたっぽいが、明らかに白人女性がキレ気味だ。 にも関わらずしつこくしているフィジアン男性。 あんなにわかりやすく怒っているのに引かない精神力はさすがです。私には真似できない。

ビーチはホワイトサンドで海の透明度の高いのでとりあえず感動できる。 ちなみにホワイトサンドはサンゴ礁食べた魚のフンがである。

午前中、海の中につかると肌がピリピリして痛い。 理由がわからないが、現地の人いわく、ラキラキアイランドはiche iche アイランドの意味だと教えてもらう。

手漕ぎボートでこぎ出すと透明度が高いので中が見える。 浅いのだがある地点で断崖絶壁になっていることに気がつく。 怖くて先進めない。 この島は隆起してできているのだと思われる。

食事

インド料理

カレー、ナンと一通り揃っている。インドと変わらない。 お腹を壊さないだけこちらの方がまし。

フィジアン料理

タロイモが主食であるが、ホームステイ先が貧しすぎて、たまにしか食べることができなかった。