ニュージーランド(ワーキングホリデー)

オーストラリアに続き、ニュージーランドでワーキングホリデービザを取得。 話に聞いていた通り仕事は多くない。 あとで知ったがニュージーランド人がオーストラリアに出稼ぎにいくそうだ。 とはいえ、行ってみないとわからないので3000$を資金に入国してみた。

オークランド

とりあえず、ゴミ情報を集めるため日本人宿にいく。 過去の経験から日本人の持っている情報は役に立たないことが多いため それを知っておく必要があるのだ。 その宿につくと日本人が至る所で掃除をしている。 あれは、フリアコだな。 (フリーアコモデーションの略。1日数時間ホテルで清掃作業を提供することで無料で宿に寝泊まりすることができる)

適当な日本人に仕事について聞いてみると、ここから北に位置する街で農作業の仕事があるらしい。 みんなその街の名前をあげる。そこに行ったら低賃金で働かされて、古株の日本人に偉そうにされるのは目に見えているのでそこは除外するべきだなと判断。

一緒の部屋になった北海道出身の巨体な男性。 学生の頃、ラグビーをやってそのまま社会人でも続けていたが 美容師にキャリアチェンジした人。

「泊まった日に日本人が部屋のドアをあけて俺の顔を確認してから何も言わずに去っていった。たぶん、どんな日本人が来たのか確認したかっただけなんだと思う。」

このように長期で住んでる日本人が多い宿は不愉快なことが多い。 例えば、ここでフリアコの男性にちょっと話しかけると従業員にも関わらず ものすごい高圧的な態度で接してきた。 「俺に慣れ慣れしく話かけないでください」と言われた。 フリアコでも仕事を持っている方、長く滞在している方がえらいという感覚があるのでこのような態度になったと思われます。 あの時、殴っておけばよかったなw。 今思い出しても頭にくる。

パーネル&ニューマーケット

おしゃれな地区ということで行ってみたが、期待したほどおしゃれではなかったです。 お腹が空いたのでガイドブックに載っていたフィッシュ&チップスが美味しい店に入る。 実はこの時、生まれて初めて食べたのですが、う〜ん、まずくはないが油の質の問題なのか食べ終わった後の感じがあまりよくない。これで2000円近くするのは高い。 オーストラリアに1年半もいて食べたことなかったのはこの値段のせいだ。 私にとって一週間分の食費ですから。

ロトルア

とりあえず仕事を見つけるために移動してきたが、ここでも有益な情報は得られなかった。本当に小さな街で観光する以外何もないように思える。 宿に日本人女性らしき人が泊まっていたがどうも日本人を見ると拒絶反応がでてしまって仲良くできない。日本語を話したら負けだと思っているんだろうな。

ワイオタプ・サーマル・ワンダーランド

温泉の噴水、不思議な色をした温泉湖?をツアーで見学する。 値段も25$ぐらいで安いので参加してみると思いのほかおもしろかった。

タウポ

バンジー、スカイダイビングをやりたくてこの街に来た。 1日でこの2つを経験したことを宿であったイギリス人の中年男性に話すと 「アドレナリンジャンキーだな」 と批評される。彼は個室に泊まっており理由を聞くと瞑想を行うためだそうだ。

バンジージャンプ

60$ぐらいした。ロープの長さを調整して川に顔をドボンするかしないか選べる。 とりあえず川に入る方を選んだ。 ロープは大量の細い紐をまとめて作ってある。一つ切れても他の紐が保管する設計のようだ。なるほど、よくできている。

飛び降り台の上に立つ。かなりビビる。飛び降りるまでに時間がかかると想像していたが以外にも飛び降りていい合図が来たら1秒後には台から離れていた。

「うっきゃ〜〜!」 と変な叫び声で川に飛び込んでしまった。かなり恥ずかしい。変な叫び声で周りの空気がいっぺんしてしまったのがわかる。 川に顔が入りそのあと3、4回ロープが上下にビヨ〜ンと動いたあと、待機していた小舟に乗せられる。まぁ、こんなものか。 2回目以降は割引料金になるけれど、一度経験すれば十分です。 ちょっとコストが高いと思います。

スカイダイビング

120$ぐらいだったと思う。結論から言うとバンジージャンプをやるぐらいならこっちの方が断然おもしろい。 万が一死んでも文句を言いませんという同意書を書くとき 「どれぐらいの確率で死ぬの?」 「1万回に1回かな?最初のパラシュートが開かないとセカンドパラシュートを開くから大丈夫だよ。」 「もし開かなかったら?」 「Big problem」

実は、高所恐怖症で、なおかつ小心者なので小型機に乗るまでナーバスな雰囲気をかもしだしていました。それをさっちしたインストラクターが気を利かせたのか一番最初に飛び降りることになった。 どうもビビっている人を最初にするマニュアルがあるのだろう。

小型機で空中旋回を繰り返しながら高度を上げていく。1万2000フィートだったかな?富士山と同じぐらいの高さまでいく。 もうずっと緊張しっぱなし。 もしパラシュートが開かなくなって死んだらどうしよう、の考えが頭から離れない。

ドアを開いたと思ったら、いきなり飛び降りた。 「心の準備なしかよ」 パラシュートを開かないフリーフォールが40秒間行われる。 飛び降りた瞬間は恐怖心が大きかったが1秒後にはそれが興奮にかわる。

「おもしろい!」

フリーフォールの間、キャーキャー言って楽しんでいた。こんなに興奮したのは記憶にない。そして眼下に見えるタウポ湖の大きさと美しさがすばらしい。 そのうち、パラシュートが開く。 よかった、ちゃんと開いてくれた。これで生きて帰れる。 インストラクターからパラシュートを持つロープの使い方で左右に旋回、前方移動の方法を教えてもらう。 なるほど、こうやって操縦するのか。 前方移動はスピードが出るのでちょっと怖い。 もっと遊びたかったがインストラクターが地上に降りるように操縦してしまった。

一緒に参加していてた白人女性と「いや〜、これ超楽しかったね」と話しながらオフィスに戻る。十人ぐらい集まるが会話が盛り上がらない。 たぶん、これ私のせい。どうも雰囲気を悪くしてしまうのだ。

オフィスでは私たちがスカイダイビングしているが映像が流れている。 欲しい人は購入結構な値段を出してDVD購入できる。もちろん私はそんなものにお金をだす気はない。

トンガリロ国立公園

ネットで見つけたホテルの清掃作業。お金はもらえずフリアコのようだ。 早速メールをするとすぐにきてといわれる。

ファカパパ・ビレッジの宿に泊まりレセプションで働く予定の宿の話をすると 「あぁ、あそこか」と言う感じで電話してくれた。 待っていると小太りの白人女性が迎えにきてくれた。 そこから20分ぐらい車ではしり何もないところにポツンと合宿所のような場所がある。 周りはなにもない。

まだ30代と思われる白人男性がここのオーナー。 最初の仕事は水やり。とりあえず植物に水をやることに。 10分もするとやることもなくなってしまった。その間、何もすることもない。 従業員もどこにいるのかわからない。 なんだこの放置プレイは・・・。

どうもあまり人と積極的に関わるタイプではないようで、白人にはめずらしいタイプだ。 おとなしいと言うわけではないのだが、気の合わないタイプには冷たいらしい。

2時間も作業するとやることがなくなる。ここは楽チンだと思っていたら 次の日から一週間、校外学習と思われる子供達が来た。 ここからが大変。大量の食料を洗う、切る、煮る、盛り付ける。 一日中働かされた。これで無料はやってられないと思い文句を言うが、この子たちがいなくなったらやることなんてないんだから我慢しろ、と言われる。 意味がわからなかったが、そのうち納得した。

子供達がいなくなると泊まりに来るのは仕事で来ている木こりの男性二人組ぐらい。 部屋の掃除も1部屋と少ないのですぐに終わる。確かにやることないな。オーナーが怒った理由もわかるが、来たばかりの私にわかるはずもない。

数日後、スイス人女性がやってきた。やけに他の従業員と仲がいい。 数年前にここで働いていたらしい。そのせいか宿のインターネットを無料で使わせてもらっているようだ。私は毎回1時間、数ドル払っているのに・・・。 不公平だ。二週間もするとこの女性(名前忘れた)はいなくなり、 代わりにフランス人女性がフリアコでやってきた。

この子も作業を指示をされ、それが終わると何もすることがなく放置されていた。 過去の私と同様、戸惑っているようだ。

「ねぇ、掃除終わったんだけれども、このあとどうすればいいの?」 「あぁ、なにもしないでいいよ。どうせ何もやることないし」 「なんか私って嫌われているのかな?なんかあまりみんなに構ってもらえないんだけれど?」

言いたいことはわかる。 前のスイス人女性とは仲良くしていたのに、私とフレンチ女性とは仲良くしないのは推測だが、英語でコミュニケーションがとりづらいからではないかと思う。このフレンチもあまり英語が得意ではない。会話するのが面倒なのだろう。

フレンチが来てから数日経つが、相変わらずの放置プレイ。 宿からバスでNZで最も有名なトレッキングコースがある。ここに連れて行ってくれるバスが来ると聞いて待っていたのだが、一向にこない。 私はもうこの手のNZサービスの低さに慣れているのでもうなんとも思わなくなってしまったのだが、フレンチは 「ねぇ、なんでバス来ないの?今日、この宿にバスが来るって言ってたじゃん」 「まぁ、ここはNZだからね。まぁ、また今度でいいや」

そんな不愉快なことがつづきフレンチはある日、頭にきて荷造りを始め出した。 「みんな私に話しかけてくれない。トレッキングもできない。前の宿では私がきたらパーティを開いてくれたりみんなでワイワイしていたのに、そうゆうの全然ないじゃん、なんなのここ」 いいたいことはわかる。確かにここはおかしい。私でさえそう思う。 あまりにも選り好みが激しすぎる。そういって彼女はこの宿を出て言ってしまった。

数日後、今度はイスラエル人中年男性がきた。 こんなヘンピなところに結構、人が来るな。北野武の「HANABI」の話など日本の映画、文学にも詳しいらしくその手の話をよくしていた。 ある日、「日本人は中国を植民地支配した」と避難してきたので 「おまえらイスラエルだって土地を盗んだままだろ」 「もう私たちは住んでるからしょうがない。今から全員出て行けと言うのか?」 「じゃぁ、なんでいまだに領土拡張してんだよ!」

とリビングを掃除しながら英語でディベートが始まる。 そんな光景を宿泊客は不思議そうに眺めて関わり合いを避けようと見て見ぬ振りをしている。

とまぁ、いつも「なぜ捕鯨するんだ?」とかで口論になったが、別に仲が悪いわけではない。日本人相手だったらこうはいかない。とはいえ、やっぱりイスラエル人は好戦的で困る。人のことは言えないが。

ペンキ塗りをする。宿の屋根をペンキで塗っていくのだが、一回塗って終わり。 普通は、五回に分けて層をつくることで雨漏りなどを防ぐのだが素人だからわからないのだろう。とりあえずベッタリ塗るように支持される。

数日後、NZ人のレベッカがきた。 数日前にオーストラリアへ仕事を探していたがみつからずこちらに戻ってきたそうだ。 こいつがすげー働く。全く休まない。いままでの私の白人観を覆された。 「なんかめちゃくちゃ働くけどキュウイ(ニュージーランド人)はみんなそんななの?」 「うーん、前に工場で働いていたとき、一生懸命働くって褒められてたから」

どうもこの子は特別のようだ。従業員からはベックと呼ばれている。 最初誰のことがわからなかったがレベッカを略してベック。 たいして短くなってないし。どうも、名前を省略するのが普通らしが、身長が低い男性には短くしてはいけないらしい。差別になるからとイングランド人が言っていたがその方がよくないのでは。みんな名前を省略して呼ぶのに背が低い人は省略されないんですよね。

ベック、イスラエル人はベジタリアンだ。校外学習の子供達をお世話した時も10人に1人はそうだった。想像以上にたくさんいるなとこの時は思っていたが、まさか自分がベジタリアンに将来なるなんて思ってもみなかった。

トンガリロ・アルパインクロッシング

ロードオブザ・リングで撮影に使われた場所。 みたらあぁ、あそこのシーンかとわかるはずです。

2200Mあたりになると風が強い。ある人は風に向かって倒れようとしますが風が強くて倒れないのを楽しんでいました。

トレッキング中、クロックスの靴を履いていたため、抜かしていく人から 「えぇ!!!クロックス!」と驚かれました。 そのうち「へぃ、クロックスガイ!」と読んでもらえるくらい覚えてもらえましたがこの後、大変なことに。 標高2200M、17Kmの工程。 残り3Kmぐらいで膝が痛くなって歩けなくなった。 持病の膝が・・・。 なんとか足をひきづりながら帰路につくが、これ以来、トレッキングシューズ、ポールを携帯しようと心に決めるのでした。 いまだに膝が治らんです。

ウェリントン

NZの首都。首都はオークランドだと思っていました。AUSもシドニーが首都だと思ってたので、どうもここら辺の国は勘違いさせられるが何が原因なのだろう。

首都だけあってビジネス街の風貌を備えているのですが、記憶がない。 どうもこの手の都市は合わない。

通りでインド人女性が宗教の勧誘をしていた。 「インドに留学したいんだけどどうすればいいかな?」 「直接行けば学校いっぱいあるから大丈夫だよ」 「まじで?」

この言葉を信じて日本へ一度帰ることに決める。 次はインド留学だ。

クライストチャーチ

地震により破壊された街は数年たっても回復していない光景をみて、日本だったらすぐに復旧するのにと日本人だったら誰もが思ってしまう。

ここから日本へ帰国。何をしていたかと言うと街をふらふらして図書館で勉強。 今考えるとおかしな行動しているな。いつも英語の勉強をしている。 次はインドで留学だからね。

カンタンベリー博物館

入場料無料の博物館。巨大イカのホルマリン漬けがあるが、保存状態がよくないのか頭部、足がボロボロに剥がれている。

インド留学に向けて日本へ帰国。滞在期間3ヶ月間。自然は綺麗だった。お金は一銭も稼いでいないがまぁ、よしとしよう。